高卒という学歴を強みに変えて!憧れのIT企業へ

インタビュー

工場作業員→IT企業カスタマーサポート

夜職というバックグラウンドを乗り越え、着実な準備で理想の仕事を手に入れた転職ストーリーをご紹介します!

年齢:23歳(男性)

前職:自動車部品工場 製造ライン作業員(3年)

現職:大手IT企業 カスタマーサポート職

転職期間:約2ヶ月

高卒での就職と働きながらの自己啓発

高卒で就職を選んだ背景を教えていただけますか?

家庭の事情もあって、大学進学は諦めざるを得ませんでした。でも、小学生の頃からパソコンが好きで、将来はIT関連の仕事に就きたいという夢は持ち続けていました。

工場を選んだのは、地元で評判の良い企業だったことと、夜勤手当も含めて初任給が良かったからです。その分、平日の日中は自分の時間が取れるので、勉強時間に充てられると考えました。

具体的にどんな勉強をされていたんですか?

最初の1年は、オンラインプログラミング講座でHTMLとCSSを学びました。その後、YouTubeやUdemyで基礎的なJavaScriptも勉強しました。

具体的なアドバイスはどんなものがありましたか?

斎藤さんからは、大きく3つのアドバイスをいただきました:

  1. 工場での経験を「チームワーク力」「正確性」「改善提案力」という観点で整理すること
  2. カスタマーサポート職を視野に入れること

特に3つ目は目から鱗でした。私は「技術職しかない」と思い込んでいたんですが、「ITの知識を活かしながら、工場で培ったコミュニケーション能力も発揮できる職種」として、カスタマーサポートを提案していただいたんです。

面接対策では何を意識されましたか?

特に以下の点を重点的に準備しました:

  1. 独学でIT知識を身につけてきた過程の具体的なエピソード
  2. 工場での経験とカスタマーサポート職との関連性
  3. 学歴に関する質問への対応
  4. 志望動機の整理

模擬面接は10回以上やりました。特に「なぜ大学に行かなかったのか」という質問への回答は、後ろ向きな印象にならないよう何度も推敲しました。

具体的にどんなサポートがありましたか?

面談は全部で8回くらいありました。特に印象的だったのが、キャリアの棚卸しですね。

例えば、キャバクラでの経験を「接客業務における高度なコミュニケーション能力の発揮」「売上目標達成に向けた営業スキル」「緻密な顧客管理能力」などと、ビジネス視点で言語化していってくださったんです。

見事内定を獲得されましたが、面接ではどんな点が評価されたのでしょうか?

面接官の方から直接言っていただいたのは、以下の3点でした:

  1. 若くして目標に向かって自己投資を続けてきた行動力
  2. 工場での3年間で培った「正確性」と「チームワーク力」
  3. カスタマーサポートに必要な「技術知識」と「コミュニケーション能力」の両立

特に、工場での改善提案活動の経験が高く評価されたようです。

現在の仕事内容を具体的に教えていただけますか?

法人向けクラウドサービスのカスタマーサポートを担当しています。主な業務は:

  • 電話やメールでの技術的な問い合わせ対応
  • 操作マニュアルの作成・更新
  • 社内システムエンジニアとの連携・調整
  • カスタマーサポート業務の改善提案

工場時代の経験が意外な形で活きていて、例えば業務改善の提案では、製造現場で学んだ「5S」や「PDCA」の考え方が役立っています。

今後の目標を教えてください。

まずは1年以内に応用情報技術者試験の取得を目指しています。将来的には、カスタマーサポートで培った経験を活かしてプリセールスエンジニアにステップアップしたいと考えています。

会社には社内公募制度があり、文系・理系や学歴に関係なく、実力次第でキャリアアップができる環境が整っています。その中で、しっかりと結果を出していきたいですね。

最後に、同じように学歴を気にしている方へメッセージをお願いします。

学歴はスタートラインの一つに過ぎません。それよりも大切なのは、目標に向かって具体的な行動を起こすことだと思います。

私の場合、工場勤務という環境を言い訳にせず、空いた時間を勉強に充てました。今思えば、その経験自体が自分の強みになっていたんですね。

不安もあると思いますが、まずは一歩を踏み出してみてください。キャリアビルドのような心強いサポートがあれば、必ず道は開けると思います。